1970年11月16日、合衆国オハイオ州シェーカーハイツ生まれ。ジェイミー・バビットは現在世界で最も有名で尊敬されているレズビアン映画監督のひとり。ニューヨークのコロンビア大学バーナード・カレッジ卒業。在学中に多くの世界的に有名な監督たちの映画製作に携わり、映画人としてのキャリアをスタートさせる。その中にはマーティン・スコセッシ(『エイジ・オブ・イノセンス 汚れなき情事』)や、デヴィッド・フィンチャー(『ゲーム』)がいた。 また、彼女はスー・フレドリック(『Hide and Seek(原題)』)、ナンシー・サヴォカ(『スリーウイメン/この壁が話せたら』) やアレックス・シーチェル(『All Over Me(原題)』)とも一緒に仕事をしている。
ジェイミーの最初の短編映画は『Frog Crossing(原題)』と『眠りの美女』という作品で、共にサンダンス映画祭で初演された後、60を超えるほかの映画祭で上映された。『Frog Crossing(原題)』は1996年にアニ・ゴールドと共に監督をつとめて、動物の権利を訴える活動家が高速道路を飛び跳ねるカエルたちを保護しようとしている最中、恋におちるというストーリー。これに続くのが1999年、 クレア・デュヴァル(『17歳のカルテ』、『THE JUON 呪怨』) とラダ・ミッチェル(『ハイ・アート』、『ピッチブラック』)主演のコメディ、『眠りの美女』。葬祭場で働くメイクアップ・アーティストの若い女の子(ミッチェル)は手も届きそうに無い女の子たちにばかり夢中だけれど、最後には写真家(デュヴァル)に出会い恋に落ちる、という物語。2001年にはジェイミーは『Stuck(原題)』を完成させて、2002年のサンダンス映画祭でのSpecial Mention賞、HBO/Planet Out最優秀賞、チャンネル4・BBCの最優秀賞を受賞。この映画はアメリカのレズビアンNPO団体POWER UP(Professional Organization of Women in Film Reaching Up) が初めて制作した作品で、関係がうまくいかなくなり、別れの危機に直面した、年をとったレズビアンのカップルが二人で砂漠を旅行するという内容。
ジェイミーはアメリカ映画監督組合のインディペンデント監督委員会における諮問機関のメンバーであり、またPOWER UP の理事会メンバーの一人でもある。POWER UPは彼女の最新作品『ちっちゃなパイパイ大作戦!』 を制作していて、この作品は政治的なラブ・コメディで2007年9月に合衆国で商業公開されている。主演のメラニー・ディアス(アナ)にニコール・ヴィシウス(セイディー)が、不運な恋人たちを演じ、他にもキラリと光る脇役として、レズビアンの世界ではよく知られている『Lの世界』のダニエル・シー(カルヴィン)やグウェネヴァー・ターナー(マーシー・マロニー役)、日系アメリカ人のモデル、ジェニー・シミズが出演している。この作品ではフェミニスト活動家のグループC(I)A(クリ稼動中)の中でくりひろげられる活動や、恋愛関係のもつれに焦点が当てられており、スレーター・キニーやビキニ・キル、ル・ティグレといったライオット・ガール・ミュージックのバックグランドへと引き込ませてくれる。
ジェイミーは一方でテレビの監督や演出においても成功を収めていて、ワーナー・ブラザーズのテレビドラマ『Popular(原題)』で監督と演出を兼任したほか、高い評価を得た『ベティ~愛と裏切りの秘書室』、『Lの世界』、『エイリアス』、『NIP/TUCK マイアミ整形外科医』、『マルコム in the Middle』や『ギルモア・ガールズ』も手がけている。
3本の代表作『Go!Go!チアーズ』、『dot.ドット』、『ちっちゃなパイパイ大作戦!』の映画監督をつとめ、『Lの世界』、『NIP/TUCK マイアミ整形外科医』、『マルコム in the Middle』、『Bernie Mac(原題)』、『Dirty, Sexy, Money(原題)』、『Gossip Girl(原題)』、『ギルモア・ガールズ』、『アグリー・ベティ』そして『Swingtown(原題)』といった数々のテレビドラマも手がけている。